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モスコバイトの意味・効果・浄化方法

「スピリチュアルな絶縁体」

モスコバイト

通称:モスコバイト
英名:Muscovite
和名:白雲母
関連:マイカ(Mica)
   アラールジャイト (Alurgite)
   フックサイト(fuchsite)

1.パワーストーンデータ

モスコバイトの浄化方法

結晶している原石は、水洗いや塩による浄化は避けた方が良いでしょう。しかし水晶内部に含まれている場合は、その限りではありません。
ホワイトセージの煙か、水晶クラスター、クリスタルチューナーの音を聞かせる浄化方法をお奨め致します。

石の暗示

スピリチュアルな絶縁体、邪悪なエネルギーを遮断し保護する、心理的な絆創膏、束縛・過度の緊張からの解放、回復と復活

こんな人に

人混みが苦手で「人酔い」する。すぐに他人の意見に影響されてしまう。嫉妬やいじめの対象になっている。別れた人からつきまとわれている。離別した相手を忘れられない。心の穴を埋めて立ち直りたい。疲労感が取れない。内蔵が弱く虚弱体質だ。

対応チャクラ

胸、下腹部

相性の良い方位

南、南西

弱点

-

処理

-

2.モスコバイト・ストーリー

モスコバイトの特徴

 モスコバイトは雲母(うんも、Mica=マイカ)の一種です。
 日本では白雲母と呼ぶため、白い色かと思えば、実はそうとばかりも言えません。本来の色は白色や無色なのですが、含有する微量成分により、赤褐色、ピンク色、緑色、黄色など、様々な色調を見せます。このうち、クロム成分によって緑色を呈したものはフックサイトと呼んでいます。

 雲母ですから、原石は六角形(又は偽六角形)のごく薄い層が、ミルフィーユのように幾重にも重なった状態で結晶します。この層は何枚にも薄くはがすことができることから、俗に「千枚はがし」とも呼ばれています。これが大きな特徴です。
 また、電気や熱を伝えない絶縁性に優れていることも大きな特徴で、昔のストーブの小窓、アイロンや半田ごてには必ずと言って良いほど白雲母が使われていました。アイロン内の電熱線を雲母で挟み込み、熱だけを底面に伝え、持ち手部分に電気が通電しないようにしていたわけです。

 パワーストーンとしてお店で販売されているモスコバイトは、自結晶した原石よりは、ブレスレット用に加工された赤色〜褐色のビーズがほとんどです。
 これは、マンガンにより褐色を帯びた『マンガン白雲母』の微細な結晶が、石英(水晶)の内包物として結晶したものです。正確には、「モスコバイト・イン・クォーツ』と呼ぶべきでしょうか。

名称の由来

「モスクワガラス」と言う呼び名が由来です。
 雲母は、薄い層にはがすことができ、断熱性にも優れています。こうした特製を利用して、昔は大きな白雲母の結晶をはいで作った半透明の薄板を、ストーブや炉に付ける小窓の材料として使ったのです。ヨーロッパでは窓ガラスの代用品とされたこともありました。
 ロシアのウラル山脈で良質のマスコバイトを産出し、それをモスクワ経由でヨーロッパに輸出したことから、「モスクワガラス」と呼ばれていました。
 それにちなんで、鉱物名は、モスクワのガラスならぬ、モスクワの石=モスコバイトと命名されたわけです。「muscov」はモスクワの意味で、「vite」は鉱物種を示す末尾語です。
 日本では、「Muscovite」をカタカナに表記するときの違いで、モスコバイト、マスコバイト、ムスコバイトと記載される場合もあります。

モスコバイトの意味

 モスコバイトは古来、石薬として用いられてきたことから、健康面に関する効果が高い石として知られています。この点に関しては、後述する「ヒーリングストーンとして」の項目を参照して頂くとして、現代に生きる私たちにとっては、さらに大きな恩恵をもたらしてくれます。
 それは「絶縁体」、言わば防御シールドとしての役目です。
 パワーストーンとしてのモスコバイトは、「スピリチュアルな絶縁体」として機能してくれます。

 私たちは、日々、様々な人的エネルギーにさらされています。
 たとえば、繁華街の人混みの中に入ると、どっと疲れたり、気分が悪くなる人もいるでしょう。それは他者の放つエネルギーを短時間に、多量に浴びて、自分のオーラが汚れたり、場合によっては破れたりするからです。
 人混みではなくとも、通りがかりにちょっとしたことで、見知らぬ人から悪意を受けることもあったりします。

 しかしもっとも大きな影響をもたらすのは、普段の生活における人間関係、すなわち身近な家族、職場の同僚や上司、学校の友人など、日々接する人々から放出されるエネルギーです。
 もちろん、あなた自身もエネルギーを放出しています。人はエネルギーのやり取りをしているわけですが、その量は人によって異なるので、不均一になりがちです。
 エネルギー量が多い人は、善し悪しは別としてリーダー的になり、少ない人は従う側にまわります。それがネガティブな形になると、コントロールする側とされる側に分かれてしまいます。その極端な形のひとつが、ドメスティックバイオレンス(DV)ですが、物理的な虐待に至らなくとも、精神的な従属を強いられるパターンも多々あります。
 強いエネルギーに抵抗することは、さらに大きなエネルギーを呼ぶことになるため、抵抗は解決になりにくいものです。当座の突破口は、「エネルギーの遮断」と「保護」です。これ以上、精神的に「感電」することを防ぐため、虐待された子どもを親から離して公的な機関が預かったり、新興宗教に洗脳された人間をとりあえず宗教施設から切り離したりします。
 そこまで極端ではなくとも、私たちはどこかで「他者のエネルギーを遮断したい」と思ったり、あるいはそうすべき場面があったりします。
 そんなとき、モスコバイトが「エネルギーの絶縁体」として働いてくれます。

 モスコバイトは、持ち主のオーラに絶縁体のような防御シールドを張って封じ、外部からやってくるエネルギーから守ってくれるとされます。とくに他者から放たれる邪悪な感情、言葉のエネルギー(言霊)、念波、霊的な攻撃を遮断し、強いシールド力で保護してくれます。外部エネルギーに感電することがなくなれば、とりあえず回復するきっかけを得ることができます。
 モスコバイトが「束縛や過度の緊張から解放する」とされる所以です。

 絶縁体としてのモスコバイトの効果は、精神的・心理的な傷口をふさぐシールド、つまり絆創膏のような役割を果たしてくれる場合もあります。
 たとえば、別れた恋人や、死別した家族への想いを忘れられない場合です。長期にわたって感情が深く根付いていたときほど、それが抜けた穴は大きなものです。
 太陽に向かって大きく育っていたひまわりを根から抜いてしまうと、地面には大きな穴が空きます。しかしそこには、あたかもまだひまわりが咲いていて、太陽と日光をやり取りしようとする残像エネルギーが残ります。そんなときは、土を埋めて穴をふさぎ、すでにひまわりは無いことを示し、土地を回復させてあげなければいけません。
 人の心も同じです。
 ぽっかり空いた心の穴は、そのままにしておくと、過去と同じ状態をなんとか創り出そうとしてしまいます。失われた人と感情的なエネルギーのやりとりを繰り返そうとして、それができず、悲嘆に暮れてしまいます。
 そんなときは、まず心の穴をふさいであげる必要があります。モスコバイトの波動は、精神的な傷口をふさぎ、エネルギーのやり取りが終わったことを認識させて、立ち直るきっかけを与えてくれます。

 似たような効果を持つ石としてデザートローズがありますが、デザートローズが現在進行形の「縁を切る」石であるとしたら、モスコバイトは反応しようとするエネルギーをふさぎ、終わってしまった関係をきちんとした形で終了させ、回復期間を与えてくれる石と言えるでしょう。

 なお、水晶に内包されたモスコバイトクォーツは、マンガンにより茶色を帯びた色調が多いのですが、なかには鮮やかな赤色〜可愛いピンク色を帯びた石もあります。こうした石は、復活の石として、心のトキメキを回復し、恋愛運を活性化させてくれる暗示が強まります。

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3.ヒーリング効果

 雲母は古くから石薬として用いられ、五臓の疲れや七種類の大病を遠ざけ、不老長寿をもたらす薬とされました。今でも漢方薬として用いられ、「人参」や「甘草」などと共に、病気を予防する『上薬』のひとつに数えられています。
 正倉院にもモスコバイトを原料とした「雲母粉」が収蔵されており、『種々薬帳』という薬物目録に記載があります。
 ヒーリングストーンとしてのモスコバイトは、新陳代謝を活発にして細胞の再生を促し、内蔵の不調を改善し、緊張感から解放して神経を休めさせ、疲労回復を助けるとされます。とくに虚弱体質の人に適していると言われます。
 ただし、これらの効果・効用は現代医学で証明されているわけではありません。

4.鉱物データ

鉱物名白雲母(うんも)
Muscovite(モスコバイト)
別名-
誤称-
主な
産出地
ロシア、ブラジル、中国、インド、マダガスカル
分類珪酸塩鉱物
化学組成KAl2(AlSi3O10)(OH,F)2 カリウム、アルミニウム、ケイ素などの化合物
結晶系単斜晶系
晶癖
(形状)
板状、鱗状、それらの集合体
主な
色合い
無色、白色、赤褐色、ピンク色、緑色、黄色
条痕色無色
硬度2.5〜3
劈開完全
比重2.8〜2.9
屈折率1.58〜1.61
似て
非なる石
レピドライト(リチア雲母)、ストロベリークォーツ、グレナデンクォーツ、サンストーン

その他

-

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