天然石パワーストーンのダントツ人気サイト|開運なび

パワーストーン天然石の意味を詳しく解説

開運なびオンラインショップへ

翡翠(ひすい)の意味・効果・浄化方法

「五徳を高める石 〜5月の誕生石」

翡翠(ひすい)

通称:翡翠(ひすい)
英名:Jade
   Jadeite
   Nephrite

和名:翡翠
関連:-

1.パワーストーンデータ

翡翠(ひすい)の浄化方法

多孔質の石であるため、粗塩の浄化はお奨めできません。
また、半透明感があり、色の付いた翡翠の場合、長時間日光にさらすと、褪色の可能性があります。
翡翠は非常に格の高い石であり、その品格を十分保つためにも、こまめに浄化とパワーチャージを行ってあげることをお奨め致します。

石の暗示

五徳を高める、人間関係の改善、閉じた心を開く、災難除け、願いを叶える、商売繁盛、交通安全、不老長寿、この世とあの世をつなぐ

こんな人に

人間関係をよくしたい。いじめに遭っている。幸せになりたい。願い事を叶えたい。営業成績を上げたい。器の大きな人間になりたい。オープンな性格になりたい。ストレスを解消したい。痴漢。ストーカー。泥棒除けが欲しい。

対応チャクラ

胸、中腹、頭頂

相性の良い方位

東、東南、南

弱点

多孔質の石であるため、染料が染みこみやすい性質があります。塩分なども避けたほうが無難です。

処理

多孔質なので、染料や樹脂を染みこませやすい石です。そのため、現在流通している石でまったく無処理の石は非常に少なく、無色のワックス処理をはじめ、石から不純物を取り除いて色調を改良してから樹脂を浸透する含浸処理、染料を染みこませる染色処理などが、広く行われています。

2.翡翠(ひすい)・ストーリー

翡翠の特徴

 よく似た石がたくさんあるので、一見して見分けるのは困難です。
 原石の状態では、風化して褐色の皮をかぶっているように見える場合が多々あります。また、一見すると不透明な石でも、懐中電灯で照らすと光が通り、半透明感を見せます。

ミャンマー産の翡翠原石の画像

ミャンマー産の翡翠原石の画像

名称の由来

 そもそも翡翠という言葉は石ではなく、水辺に棲息する鳥、カワセミのことです。
 カワセミの羽根のように美しい緑色をした石を総称して「翡翠玉」と呼んだのですが、いつのまにか玉が取れて、翡翠と呼ぶようになりました。

 翡翠と呼ばれる石は、後述するように、硬玉(こうぎょく)と軟玉(なんぎょく)の2種類あります。本翡翠とされるのは、硬玉です。
 硬玉のほうが若干硬い石であるためこのように名付けられましたが、どちらも非常に割れにくい堅牢な石です。

 英名では、硬玉と軟玉とを総称してジェイド(Jade)と呼びます。
 硬玉の英名は、ジェダイト(Jadeite)、軟玉の英名はネフライト(Nephrite)。それぞれの名称の由来は、後述する「翡翠の歴史」をご参照ください。

 クロムを含有することで、エメラルドのように鮮やかな緑色をしたものはとくに価値が高いとされ、その中でも透明感のある高品質な石を、中国では「ろうかん」、欧米ではインペリアルジェイドと呼びます。

 なお、「ニュージェイド」といった具合に、「○○ジェイド」と称して売られる石は多数ありますが、これらは翡翠の範疇に入る石ではなく、多くが蛇紋岩など別種の石です。

翡翠の意味

 翡翠ほど誤解に満ち、時間と場所とによって価値が大きく変化する石はありません。その原因は、石に価値を与える際に、パワーストーン的な視点と鉱物的な視点の両方を混在させてしまっているからであると考えます。
 まずは、翡翠と呼ばれている石の現状についてお伝えします。


【翡翠と呼ばれる石】

 現在、翡翠と呼ばれている石は、大きく分けて硬玉と軟玉に分かれます。

[硬玉]
 鉱物的には、ジェダイト。翡翠輝石(ひすいきせき)。
[軟玉]
 鉱物的には、ネフライト。ただしネフライトとは正式な鉱物名ではなく、透閃石(トレモライト)や緑閃石(アクチノライト)を指す俗称。

 この両者を総合して、翡翠(ジェイド、Jade)と呼んでいます。
 ただし、現代において宝石として価値があるとされるのは硬玉のほうで、こちらが本翡翠と呼ばれるものです。鑑別機関に出しても、「宝石名=翡翠」と判断されるのは硬玉(ジェダイト)だけです。

 ネフライトのほうは、天然石としてはともかく、宝石としてはほぼ無価値とされます。
 ところが中国では、古代よりネフライトを使って様々な儀式用品(玉器)が作られ、重要視されてきました。とくに新疆ウイグル自治区のホータン(和田)地区で産出するいわゆる和田玉は別格で、今日でも白くぬめぬめとした質感のある「羊脂玉」と呼ばれる石には、驚くほど高額な値段がつきます(他のネフライトは、中国でも今は安価です)。
 こうした価値のギャップは、翡翠がたどってきた歴史に由来します。

【翡翠の歴史】

 古代からつい近年に至るまで、石を種類別に分ける基準は、見た目の色や質感など、その石から伝わってくる印象が中心でした。ヨーロッパでは緑色の石はすべてエメラルドと呼ばれた時代があったように、中国では緑色の美しい石はすべて翡翠玉と呼ばれました。
 古代中国では美しい石のことを総称して「玉(ぎょく)」と呼び、石で作った祭儀用品を玉器と呼びました。使われる石の素材は一定ではなく、広い大陸に点在したそれぞれの部族国家で採取可能な石でしたが、色合い的には真っ白な石や緑色系の石が多かったようです。蛇紋石、緑閃石、もちろん現在翡翠と呼ばれるやジェダイト(硬玉)やネフライト(軟玉)も含まれていました。
 ただ、玉として最も重要視されたのは、緑色の石よりも、ホータン産の白いネフライトでした。この石には霊界と現世をつなぎ、不老不死をもたらす神秘のチカラがあると考えられました。とくに漢王朝の時代には、帝を始めとする上流階級の人々は、ホータンの白玉に熱狂しました。
 ところが、近代になって満州民族が打ち立てた清王朝の時代になると、様相がガラリと変わります。
 ミャンマー産の鮮やかな緑色をした石、すなわち良質のジェダイトがもたらされるようになり、西太后を筆頭とする皇族たちがこぞって愛好したため、こちらが玉器の中心素材となっていき、歴史に残る翡翠彫刻の名品がたくさん生まれました。
 そしていつの間にか、翡翠といえば美しい緑色のジェダイトであるという認識が広がりました。

 一方ヨーロッパにおいても、もともとジェイドとして流通していたのは、軟玉でした。
 しかし、16世紀末にスペイン人が新大陸から硬玉を持ち込みます。彼らは中米のアステカ王国を征服し、現地で内臓の疾患に効く石として珍重されていた美しい緑色の石を持ち帰ったのです。スペイン人はこの石を「piedra de ijada(腹痛の石)」と呼びましたが、フランス語に「pierre de jade」と間違って翻訳され、ジェイドという通称名の語源になりました。
 ヨーロッパにおいても長い間、中国のジェイド(軟玉)と中南米から来たジェイド(硬玉)は同じ石だと考えられていました。
 ジェイドの鉱物名としては、1780年に地質学者A.G.ウェルナーによって、ネフライト(Nephrite)と名付けられました。中米インディオの習慣にならい、ヨーロッパでもこの石を腎臓病の治療に使ったことから、それにちなんで「腎臓」を意味するラテン語「nephrus」からとったのです。

 ところが1863年、フランスの鉱物学者アレクシス・ダモーが、中国翡翠の彫刻を分析したところ、中米の石とは違う成分であると判明。そこで、中国翡翠の鉱物名はそのままネフライトとし、新大陸から持ち込まれた緑色の美しい石のほうに、鉱物名としてジェイド+アイト(石を意味する語尾)=ジェダイト(Jadeite)の名前が与えられました。

 このように、翡翠という名前の石は、玉器として、あるいはパワーのある石として人間が感じた時点ではひとつだったのですが、鉱物的に成分を分析するとまったく違う石に分けられることから、それぞれに別個の名称が与えられることになり、混乱の原因となりました。
 この問題は、石を種類別に分ける際、どのような基準を用いるかという点によるわけですが、それ以上に、鉱物としての石とパワーストーンとしての石、科学的な思考と非科学的な思考の齟齬(そご)がかいま見えて、興味深いところです。

【パワーストーンとしての意味】

 翡翠は洋の東西を問わず、古代より強力な護符や魔除けとされてきました。
 その理由はまず硬さです。翡翠は、硬玉・軟玉共に、硬度的にはダイヤモンドやルビーにはとても及びません。しかし、粒子が互いに手をつないでいるような結晶構造であるため、非常に割れにくい石なのです。そのため、先史時代より各地で武器や石器の材料として扱われました。

 文明が生まれてくると、翡翠は世界各地でヒーリングに用いられると同時に、王族や貴族の間でステータスシンボルとなりました。とくに、死者の世界や来世と関わる「神仙の石」「不老長寿の石」として扱われているケースが非常に多く見られます。
 世界各地の文明における翡翠の伝承をざっとみてみましょう。

 メキシコや中南米では、良質のジェダイト(硬玉)が産出し、黄金よりも貴重な宝石でした。貴族階級のステータスシンボルとして用いられ、神々の仮面や儀式用品を翡翠で作り、神への贈り物として神聖な井戸に投じられました。高貴な人物が亡くなると、翡翠が来世での心臓になると考え、願いを込めて遺体の口に翡翠を供えたといいます。
 また、粉末にしてハーブと混ぜた翡翠は、頭蓋骨の骨折や熱病の治療、瀕死の人間を蘇らせるために用いられました。

 中国では紀元前の部族国家の時代から、ネフライトを中心とした「玉(ユー)」が大変重要な石として扱われました。
 現世と霊界をつなぐ不老不死の石とされ、死者の遺体を腐敗させず再生をもたらすと信じられました。そのため、身分の高い人の亡骸を埋葬するときは、遺体の9つの開口部に黄金と翡翠を置きました。さらには、玉を薄い小片状に加工したものを金の糸でつなぎ合わせ、遺体に着用させる石製の埋葬衣まで作られました。おそらくエジプトのミイラと同じ目的を帯びた行為なのでしょう。

 不老不死の意味だけではなく、五徳(仁・義・礼・智・勇)を高める石とされ、富豪らは正妻に翡翠を贈り、第二夫人にはダイヤを贈ったといいます。
 孔子は魂と心を統一する石であると信じ、商人は翡翠を護符として右手に握り商談に臨んだといいます。
 お守りとしても強力で、呪いや霊の攻撃、鬱病、不運がやってくるのを阻み、夜間は泥棒から家を守り、住人に安眠をもたらしたといわれます。

 日本においても、縄文時代の遺跡から翡翠の勾玉が発見されており、それは部族国家のハイレベルの人間しか持つことが許されなかったものでした。その代表的な例は、出雲大社に収蔵されている美しい緑色の勾玉です。
 日本での産出地は、新潟県の糸魚川を中心とした近辺で、昔はこの地を「越の国」と呼び、古代日本において翡翠の一大ブランドであったようです。

 現代においても、翡翠によって災難から逃れたというエピソードはよく聞かれ、交通安全のお守りとしてもよいようです。また、翡翠は閉じた心を解放させるパワーがあり、日本人の閉鎖的な気質を改善するのにはぴったりだという意見もあります。

【色別に観た翡翠パワー】

 色別に見ると、青色や緑色系の翡翠は、翡翠独特の穏やかで平和なパワーを放っています。神経を静め、冷静沈着さを養い、視力を助けるとされます。手に持ったりして瞑想すると心が落ち着いてくることでしょう。爽やかな感覚があるので、頭がすっきりして良いアイディアも生まれやすくなります。

 赤系統の翡翠は、問題の根本解決を促すため、一時的に底に溜まっていたアクのようなものが浮かび上がるかもしれませんが、それだけ何が問題なのかクリアーになり、対処しやすくなるとされます。
  ラベンダー色の翡翠は悩みを解き、情緒を安定させるとされます。
 黄色系の翡翠は中腹部のチャクラに働きかけ、消化不良や便秘を解消する手助けをするとされます。

 全体的に翡翠は持ち主の想念を吸収し、増幅する力が強いと考えてよさそうです。それゆえに願いが叶いやすいのでしょう。
 ただし、中古品を入手した場合は、前の持ち主の気がたっぷり入ってますから、しっかりした浄化が必要です。水で洗うか、もしくは土中にしばらく埋めておくとよいでしょう。

糸魚川産翡翠で作った勾玉の画像

▲糸魚川産翡翠で作った勾玉。

さらなる石の情報は、【開運なびメルマガ】(無料)にて配信中です。
開運なびでしか手に入らない天然石や各アイテムにまつわる情報などは開運なびオンラインショップでも解説しています。

3.ヒーリング効果

 中米のアステカ人たちは、翡翠が腹痛を治し、その他の内臓疾患、肝臓、脾臓、腎臓の病気に効果があると信じて、腰に当てがっていました。
 それを見たスペイン人も、この石を腰からぶら下げたり、ポケットに入れたりしました。やがてヨーロッパにもたらされ、中世ヨーロッパでは、腰痛や腎臓病の治療に用いられました。
 北米のネイティブ・アメリカンも腎臓病の治療に使ったといいます。
 古代ギリシャ人は目に効くとして洗眼溶液に入れたり、蛇に噛まれると解毒のために粉末の翡翠を用いました。視力、血液、肝臓への働きは、他からも伝えられています。
 また、浄化という点でも非常に有効で、翡翠を胸に置くことで人のエネルギーそのものを純化し、それによって体内から老廃物が排泄される、という報告もあります。
 ただし、これらの効果・効用は現代医学で証明されているわけではありません。

ラベンダー翡翠で作ったブレスレットの画像

▲ミャンマー産のラベンダー翡翠で作ったブレスレット。

4.鉱物データ

鉱物名[硬玉]翡翠輝石(ひすいきせき)
Jadeite(ジェダイト、ジェイドアイト)
[軟玉]透閃石(とうせんせき)
Tremolite(トレモライト)
緑閃石(りょくせんせき)
Actinolite(アクチノライト)など
別名-
誤称ニュージェイド、コリアンジェイド(=蛇紋岩など)、オーストラリア翡翠(クリソプレーズ)、インド翡翠(アベンチュリン)
主な
産出地
[硬玉]ミャンマー、ロシア、日本、中南米
[軟玉]中国(新疆ウイグル自治区のホータン(和田)地区)、台湾、ロシア、アメリカ、カナダ
分類珪酸塩鉱物
化学組成 [硬玉]Na(Al,Fe3+)Si2O6 ナトリウム、アルミニウム、鉄、珪素の化合物
[軟玉]Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2 カルシウム、マグネシウム、鉄、水酸基、酸素、珪素の化合物
結晶系単斜晶系
晶癖
(形状)
[硬玉]粒状、微繊維状が絡まり合った集合体
[軟玉]通常塊状
主な
色合い
白色、緑色、青色、薄紫色、ピンク色、褐色、黄色、赤色
条痕色[硬玉]白色
[軟玉]白色〜薄褐色
硬度[硬玉]おおよそ7
[軟玉]6.5
劈開[硬玉]単独結晶は二方向に完全(結晶集合体では劈開せず)
[軟玉]単独結晶は二方向に完全(結晶集合体では劈開せず)
比重[硬玉]3.30〜3.36
[軟玉]2.8〜3.1
屈折率[硬玉]おおよそ1.66
[軟玉]1.60〜1.64
似て
非なる石
アベンチュリン、クリソプレーズ、クロムダイオプサイト、コスモクロア

その他

 石として翡翠をみると非常に色彩豊かではありますが、鉱物としては白いものです。
 純粋な翡翠輝石は白色で、鉄分やクロムを含むことにより緑色が現れ、マンガンやチタンも含むと薄紫(ラベンダー色)になります。他の色も、酸化鉄を中心とした微量鉱物によるものです。
 軟玉翡翠である透閃石も、純粋なものは白色です。白色でぬめぬめとした質感を称えた美しい軟玉翡翠は、「マトン・ファット・ジェイド」、すなわち「羊脂玉」と呼ばれます。鉄分が多いと濃緑色になり、マグネシウム分が多いとクリーム色になります。

パワーストーンの意味や効果に関する記述について

・当サイトの情報はいにしえより受け継がれてきた伝承などをもとにしていますが、効果を保証するものではありません。
・当サイトにある情報、画像などの無断転用を禁じます。
※「開運なび」「開運ナビ」は、登録商標です。無断使用を禁じます。(第5170416)サイト運営者について

▲目次