「道を示す石」
通称:アイオライト
英名:Iolite
和名:菫青石(きんせいせき)
関連:-
「道を示す石」
通称:アイオライト
英名:Iolite
和名:菫青石(きんせいせき)
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長時間の日光浴は褪色の可能性があるのでおすすめできません。水晶クラスターによる浄化か、クリスタルチューナーなど音による浄化をお奨め致します。
※浄化全般についてはこちらで解説しています。
道を示す、内なる旅、多面的な思考、明瞭なビジョン、創造的霊感、騒がしい心を鎮める
迷いや悩みの中にいる。冷静な判断力が欲しい。感情的過ぎる。深い瞑想状態に入りたい。
眉間
東
日光に長時間当てると褪色の可能性があります。
微細なヒビや傷に樹脂浸透を行い、外観を改善する場合があります。
アイオライト最大の特徴は、角度を変えながら石を透かしてみると、色が異なって見える点です。これを「多色性」と呼びます。
一見すると、醒めた蒼に見える石でも、方向を90度変えてみると、無色透明になったり、薄い紫や黄色を帯びて見えることもあります。
これは、石の内部を光が通過する際に、特定の波長の色が吸収されてその反対色が目立って見えるという特性ゆえに起こります。
宝飾加工された場合は、往々にして蒼く見える方向が正面を向くように研磨され、別の色が出る方向は金属などで遮って見えないようにしています。
ギリシャ語で紫色を意味する「ion」と石を意味する「lithos」に由来します。日本語では、イオライトと表記する場合もあります。
和名は、菫青石(きんせいせき)。「菫」という字は、花のすみれのこと。アイオライトはうっすら紫がかった青色をしていることから、この名が付けられました。いわば「すみれ石」ですね。
アイオライトは見る角度によって色が変わり、また複数の別名をもつ石です。こうした点は、ひとつの石でありながら多様な側面を持つというアイオライトのメタファーをよく表しています。
パワーストーン的には、地上の旅では方向を示し、内なる旅においては物事の重層性に気づかせてくれる石。下記にこれらの点について詳しく解説します。
歴史の教科書では、アメリカ大陸の発見は1492年コロンブスによるとされていますが、実はこれを遡ることおよそ500年前、すでに新大陸に到達していた人物がいました。アイスランド生まれの偉大なバイキング、レイフ・エリクソンです。
彼は未知の大西洋を航海する際に、船の位置を割り出す一種の羅針盤として、アイオライトを使ったとされています。アイオライトは光の入る角度で色が変わるため、この石の薄片を偏光フィルターのように用いて太陽の位置の変化を知り、船の現在地を記録したといいます。
今では、エリクソンが実際にアイオライトを羅針盤代わりに用いたというよりは、単にお守りとして所持していて、それが船乗りの間で評判になっただけなのではという意見もあります。
ただ、歴史上想像の話とされていることでも実は本当に起きた出来事だったと判明することも多々ありますし、位置を割り出す道具がない時代なら、なおさら人間は手近にある道具で何とかしようと思うはずですから、アイオライトの多色性を工夫して羅針盤の代わりに用いるということは、いかにもありそうです。
アイオライトのパワーストーンとしての意味は、「道を示す石」と表現できます。
前述のレイフ・エリクソンの伝説はまさにアイオライトの特性を如実に表しており、このケースでは航路、つまり物質世界での道を示しました。ただしこのエピソードは象徴的であり、「道を示す」という意味はもっと多元的です。
例えば迷路の中で迷っているとき、道端に据えられた標識は、単純にその道がどのようなものであるかを示すだけです。標識通りに歩いて行けば、迷路からは抜けられるかも知れませんが、迷路の全体像やその意味を知ることはできません。
しかし、迷路を上空から見下ろすような形で俯瞰(ふかん)できれば、自分が迷路のどの位置にいるかはもちろん、迷路(悩み)の全体像を把握でき、その意味を理解しやすくなります。
アイオライトはそのような石です。
アイオライトは多種類の名前を持ち、石自体を動かすことで色や表情を変えます。石自体が変わるわけではないけれど、見る側の条件によって石の別側面が次々と見えてきます。
これは、物事は一面真理だけで成り立っているのではなく、さまざまな側面を有しており、どの角度から見るかによって、その人が受け取る事実が異なることを暗示しています。
悩みや苦しみという人間の精神的な問題に関しても、それがイヤなことツライことという側面もあれば、実は自分自身を成長させるための非常に有効な道具であったり、過去世からのカルマを精算するためであったりと、さまざまな側面があります。
また、私たちが住む物質世界は三次元で成り立っていますが、実はそれを含む形でより多次元の霊的世界が何層にも渡って広がっているという考え方があります。
つまり、単純なひとつの出来事から私たちの存在する空間まで、すべては重層的な構造を有しており、アイオライトはその重層性に気づかせるという特性をもっているといえそうなのです。
アイオライトと瞑想し、石の波動を十分感じ取ることができる人は、第三の目が開かれ、高次の波動が内なるビジョンとして細部まで明瞭に見えるようになるため、サイキック的な能力が開かれるといわれます。
そういった意味では「内なる深層への道標」となる石といえるでしょう。
このような特性から、アイオライトはチャネラーや占い師には情報をもたらす石として好まれ、また芸術家にとっては創造的な霊感をもたらすとされます。
普通の人にとっても、内なる深層につながることで悩みや苦しみ、怖れやトラウマを客観的に眺めたり、過去世からの情報を得たり、迷路の内部を探索したりすることで洞察力が高まり、正しい判断力が養われ、最終的に解決の糸口をつかむことをサポートしてくれることでしょう。
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眉間のチャクラに呼応し、感情や精神の動揺を鎮める暗示効果があるとされています。
実際、アイオライトを手に取ってみると、その「醒めた蒼色」とでも表現できそうな色調はとても落ち着いており、見ているだけで頭の中からすっと何か抜けていくような感覚を覚えます。
アイオライトと瞑想することは、騒がしくわめき立てる心を鎮め、無になることを助けます。興奮気味の人や、感情的で正しい判断ができにくいとき、気持ちが混沌としてわけがわからない場合などによいでしょう。
肉体的には、脂肪の蓄積を減らす、アルコール弊害の緩和、呼吸器系統の健全化、緑内障や歯茎の治癒に用いられたといった報告もありますが、医学上証明されているわけではありません。
鉱物名 | 菫青石(きんせいせき) Cordierite(コーディエライト) |
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別名 | Dichroite(ダイクロアイト) 桜石(雲母に変質したもの) Cerasite(セラサイト) |
誤称 | ウォーター・サファイア |
主な 産出地 | インド、スリランカ、ミャンマー、ブラジル、マダガスカル |
分類 | 珪酸塩鉱物 |
化学組成 | Mg2Al4Si5O18 マグネシウム、アルミニウム、珪素、酸素の化合物 |
結晶系 | 斜方晶系 |
晶癖 (形状) | 柱状、塊状、粒状 |
主な 色合い | 青色、紫色、黒色、灰色、白色 |
条痕色 | 白色 |
硬度 | 7〜7.5 |
劈開 | なし |
比重 | 2.57〜2.61 |
屈折率 | 1.54〜1.56 |
似て 非なる石 | ブルーサファイア、タンザナイト |
鉱物学上では、コーディエライト(Cordierite)という名称の石。これは、発見者であるフランスの地質学者、P.L.A.コルディエにちなんで名付けられました。
また、多色性という特徴から、ダイクロアイト(Dichroite)と呼ばれる場合もあります(英語で di- は複数を示す)。
菫青石が長年かけて雲母に変質し、母岩が風化して結晶が分離すると、その断面が桜の花びらのように見えるようになります。
日本ではこうした石を「桜石」(Cerasite)と呼び、菅原道真公ゆかりの石として珍重されてきました。桜石でとくに有名なのが、京都府亀岡市稗田野町の『稗田野の菫青石仮晶』で、国の天然記念物に指定されています。亀岡市のホームページに参考画像が掲載されています。
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