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ターコイズの意味・効果・浄化方法

「大空と水による癒し 〜12月の誕生石」

ターコイズ

通称:ターコイズ
英名:Turquoise
和名:トルコ石
関連:-

1.パワーストーンデータ

ターコイズの浄化方法

もっともお奨めする浄化方法は、ホワイトセージの葉を焚いて、煙に石を軽くくぐらせる方法です。これはネイティブアメリカンの行う浄化の儀式「スマッジング」に相当します。

石の暗示

青空と水のヒーリング、活力増進、安定、昇進、人間関係改善、人生の意味、危険や不運を祓う、旅の守護石、交通安全、視力保護

こんな人に

イライラやストレスを解消したい。不安や心配性をなんとかしたい。友達が欲しい。人間関係を円滑にしたい。昇進したい。安定した場所が欲しい。自己表現がうまくなりたい。自動車に付けるお守りが欲しい。

対応チャクラ

相性の良い方位

東、東南、南、北

弱点

ターコイズはデリケートな石で、衝撃にもろいため、取り扱いには十分ご注意下さい。また、水、汗、化粧品、酸、熱、湿気などとの接触は避けてください。

処理

ターコイズは微細な穴が無数に空いている多孔質の石なので、非常に脆(もろ)く、そのままでは研磨や加工ができにくい石です。そのため、古くから蝋をや油を表面に塗ったり、内部に染みこませ、耐久力と色調を良くする処理が、ごく普通に行われてきました。
現代では、透明樹脂を浸透させる含浸処理が、一般的に行われています。これを「スタビライズド(安定化処理)ターコイズ」と呼びます。また、表面保護のためにワックスでコーティングすることも一般的です。
市販されている加工品のほとんどは、こうした処理がなされていると考えてよいでしょう。逆にあまりに普通の処理であるため、処理石と認識されないまま販売されるケースも多くあります。
しかし、色調改善の目的で色の付いた樹脂を含浸したり、色の付いたワックスを用いた場合は、それを表示する必要があります。
他に、いったん原石を粉砕して樹脂と共に固めた充填処理タイプもみられます。

2.ターコイズ・ストーリー

ターコイズの特徴

 典型的なターコイズは、薄い水色〜青色〜青緑色の地色に、黒色や茶褐色の縞模様や斑点模様が浮かんでいます。この模様部分はマトリクスと呼ばれ、宝石としては好まれませんが、逆にターコイズ・コレクターたちにとっては、模様の形状が心をくすぐります。網目状や蜘蛛の巣状になっているものはスパイダーウェブと呼ばれ、とくに人気があります。
 こうしたマトリクスの付いた石で人気が高いのはアメリカ産で、ネイティブ・アメリカンのイメージが重なり、インディアンジュエリーとしても広まっています。しかし、現在は採掘量がかなり減っています。

 宝石質として最良質のものはイラン産のターコイズで、マトリクスがあまり見られず、色が濃く、他の産地に比べると硬いという特徴があります。

 ターコイズでもっとも美しいとされる色は、ロビンエッグ・ブルー(こまどりの卵の青)と呼ばれる色調です。こまどりの卵の色は昔から欧州で高潔さのシンボルとされ、宝石店として有名なティファニーのカンパニー・カラー「ティファニーブルー」も、この色に由来しています。

 現在パワーストーンショップで流通しているターコイズは、緑っぽい色合いをした中国産が中心になってきています。

名称の由来

 文字通り「トルコの石」と呼ばれたことが語源ですが、実際には、トルコでは産出されません。ペルシャ(現在のイラン)産のものが、昔からトルコの隊商が貿易品としてヨーロッパに持ち込んでいたため、この名で呼ばれるようになったといいます。

ターコイズの意味

 ターコイズは身を飾る宝石や護符として、信仰の対象として、人類がもっとも古くから採掘してきた石のひとつです。
 メソポタミア文明の遺跡からは、紀元前およそ5000年以上前に作られたターコイズのビーズが発見されています。
 エジプトではオシリスとイシス両神に捧げられ、紀元前4世紀頃には、シナイ半島で大規模な採掘を行っていました。
 ネイティブ・アメリカンの部族は宇宙と一体になるために使い、チベットでは三大医療石のひとつとして扱われてきました。
 世界各地でターコイズがこれほどまでに神聖視されてきた理由は、やはり天空を思わせるその色が大きな理由でしょう。天空は神々の住む世界であり、ラピスラズリ同様、空の色を持つこの石は、アミニズム(自然崇拝)の一環として捉えられたのでしょう。
 ターコイズの持つ最大の効果は、ヒーリング面に関することです。この点については後述する「ヒーリングストーンとして」の欄をご覧下さい。
 ここではまず、その他の意味をみていきましょう。


【旅行、交通安全のお守り】

 隊商たちがお守りとして、ラクダや馬の首に付けていたことから、旅行の守り石としてもよく知られています。『アラビア鉱物白書』にも、「旅の守護石となる」と記載されています。現代では、旅行のお守りと共に、鉄の馬である自動車に付けて交通安全のお守りとする方もいます。


【出世の石】

 ターコイズを持つと人生を違った視点から眺められるようになり、自分の生まれてきた意味や役割についての洞察をもたらしてくれるとされます。その穏やかな波動のせいでしょう、持ち主は自然と周囲の徳望を得、皆から引き立てられ、昇進を果たすという暗示もあります。


【災難を知らせ、身代わりとなる石】

 ターコイズは持ち主に危険が迫ると、変色したり、自ら割れたり色を変えて災難除けとなるとも伝えられます。
 ローマ帝国の皇帝ルドルフ二世の侍医をしていた神学者、アンセルムス・デ・ブートは、著書『宝石の歴史』の中で、ターコイズに関する不思議なエピソードをいろいろと記載しています。彼はイタリア留学を終えて故郷のボヘミアに帰る途中、険しい道で馬から落馬。大地に叩きつけられてしまいました。
 しかし、かすり傷ひとつ負わず、代わりに父からもらったターコイズが四分の一ほど欠けていたのでした。その数日後、今度は重い棒を担ぐ仕事をしていたところ、脇腹に激痛が走り、骨が折れたような感覚があったのですが、実際には異常がなく、代わりにターコイズが割れていたということです。
 実際、ターコイズは多孔質の石であるため、ずっと装着していると肌の油分や汗を吸い込んで変色したり、逆に乾燥した場所に放置しておくと割れやすくなります。もしも危険な状況で冷や汗をかいたとしたら、肌身に付けたターコイズの色が微妙に変わっていてもおかしくはないかもしれません。

【邪気払い】

 ターコイズには邪気祓いとしてのパワーもありますが、タイガーアイのように相手に牙を剥いて戦うというよりは、邪気を逸らして持ち主を守るタイプです。変に戦ってしまうと火に油を注ぐような状況なら、ターコイズのような受容型タイプの守り石を持つ方がよいでしょう。

【贈り物に最適】

 古来よりターコイズは、人にもらった物が一番力を発揮するとされてきました。
 前述のデ・ブートが所持していたターコイズも、もともと父から贈られたものでした。それは別の人が何十年も使っていて色あせた中古品で、デ・プートの父はタダ同然で手に入れたのです。そして、「ターコイズは人にもらった物が力を発揮するそうだ」と言い、息子に与えました。
 デ・ブートは半信半疑でそれを受け取り、細工を施し印章として所持していたところ、褪せていたはずの石はやがて色を取り戻し、美しいブルーに甦ったそうです。そして上記のように、彼の身代わりとなって割れたのでした。

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3.ヒーリング効果

 ターコイズの特徴は、なんといっても大空や水を象徴する澄んだ水色、新鮮な草や木々の葉をイメージする緑色です。こうしたターコイズカラーが疲れたカラダとココロを包み込み、病んだ心を大空に解放するといいます。石の放つ穏やかな波動が持ち主の肉体と精神のバランスを回復し、平安と安定感をもたらすとされます。
 水色は、乾いた大地を潤す水をも象徴するので、イライラしている現代人の感情の炎を和らげ、勘の強い子供には健全さを取り戻し、心から不安を洗い流してくれるとされます。
 身体に痛みがある場合は、患部にターコイズを置いて眼を閉じ、痛みの素が石によって吸い出され、細胞のダメージが補修されていく様子をイメージすると、治癒が早まるとか。
 ストーンヒーリングの分野では、とくに視力を保護するとされ、古代には粉末にして目の薬に混ぜられたこともありました。他に、喉や肺などの呼吸器系統、肝臓や胆嚢などによいとされます。
 ただし、これらは現代医学で証明されているわけではありません。

スリーピングビューティー鉱山のターコイズペンダントの画像

▲アリゾナ州スリーピングビューティ鉱山のターコイズを使ったペンダント。

4.鉱物データ

鉱物名トルコ石
Turquoise(ターコイズ)
別名-
誤称-
主な
産出地
イラン、エジプト、アメリカ、メキシコ、中国
分類燐酸塩鉱物
化学組成CuAl6(OH)8(PO4)4.4H2O 銅、アルミニウム、水分子、リン、酸素の化合物
結晶系三斜晶系(ただし結晶状態は稀)
晶癖
(形状)
塊状、腎臓状、葡萄状、脈状、皮膜状など多彩
主な
色合い
水色、青色、緑色
条痕色白色〜緑色
硬度5〜6
劈開明瞭
比重2.60〜2.90
屈折率おおよそ1.62
似て
非なる石
クリソコーラ、アマゾナイト、ハウライトターコイズ(着色ハウライト、またはマグネサイト)

その他

 ターコイズはほとんどの場合、銅と一緒か、銅鉱床の近くで産出します。これはターコイズが銅鉱床の二次鉱物であり、雨水などが浸透して銅と燐灰石の成分が溶かされ、沈殿し、トルコ石となっていったためと考えられます。
 含有されている銅と鉄の量により地色が変化し、鉄分が多くなると青色から緑色へと変わります。
 ターコイズとは、実はグループ名であり、細分化すると6種類の石に分けることができます。例えば、銅よりも鉄分が多くなって、色調も青ではなく緑や黄緑色になったものは、チャルコシデライト(Chalcosiderite、鉄トルコ石)。銅の代わりに亜鉛が主成分になったタイプは、ファウスタイト(Faustite、ファウスト石)と呼びます。

 よく間違えられる石としてハウライトターコイズがあります。これはターコイズではなく、ハウライトという白い石にターコイズ調の着色を施したものです。
 また、プラスチック製の模造ターコイズビーズも多く、こうしたものは手でさわると非常に軽く、石のような冷たさがありません。

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